在宅介護を助けるナイトケア

ナイトケアなどで休息の時間を確保する

2020.06.22

介護者の休息も不可欠

ずっと介護を続けるのは危険

休息を取る時間が必要

家族が介護を必要とする状態になり、目を離せない日々を過ごすのは介護者にとって大きな負担となります。介護者が抱える負担は福祉環境が現在のように整備される以前から続いている問題です。ただし、今は介護者を援助するシステムが整えられつつあり、休息を取る時間を確保することが可能となっています。

負担を減らすためには

実の親や義母・義父の介護を続ける日々で心身にストレスがたまり、それが原因で暴力をふるうといったニュースをよく見かけます。介護者が抱くストレスは親族間の問題だけではなく、介護に携わる人間全体の精神的な部分にも左右されます。これは、近年社会問題となっている老老介護にも通じます。こういった問題を起こさないためには、レスパイトケアが必要となります。レスパイトは、「休息」を意味します。高齢者の介護をしている家族を一時的に介護生活から解放して心身のリフレッシュを図るものであり、介護者のための福祉サービスとも言えます。

レスパイトケアについて

レスパイトケアは在宅介護をする介護者の精神的ケアを重視した取り組みです。日本における最初のレスパイトケアは、1976年に始まった「ショートステイ」です。例えば老老介護の場合、介護をする側も高齢者なので健康的な不安を抱えています。仮に健康であっても心身への負担が大きいのが在宅介護です。そのため、介護者が急に体調を崩して入院する可能性も高く、事前に対処法を考えておかなければなりません。また、よくあるのが長年の介護で腰を痛めた介護者が親の介護を続け、心身を疲弊していくケースです。介護保険制度により多少の負担は減らせるものの、心身の健康まではカバーしてくれません。そういった場合にもレスパイトケアは効果を発揮します。

レスパイトケアへの理解が求められる

このようにレスパイトケアは介護者を守るために非常に重要な役割を持ちますが、日本においてはまだまだ認知されていない現状があります。例えば、高齢の家族を介護する場合、自分の親を他者に預けることに抵抗がある人が多いのです。介護者が冠婚葬祭などの理由で一時的に離れなければならないならともかく、それ以外の理由で親の介護から離れることは社会的に認められないという風潮が昔はありました。また、周囲から「子どもなんだから両親の介護をするのは当然だ」と決めつけられて、レスパイトを考慮せずに介護をしている人もいるでしょう。こういった風潮や決めつけが介護者の負担をどんどん増やす結果となり、暴力などの問題が起きてしまうのです。
介護によるストレスは超高齢化社会に突入した日本において避けて通ることはできない問題です。介護を受ける側だけではなく、介護をする側にとってもレスパイトケアは必須なのです。

社会的な課題「介護ストレスの解消」

介護者の休息も不可欠

在宅介護を継続的に行うためには、介護者の休息が必要です。そこで有効となるのが、ナイトケアを含めたレスパイトケアです。介護者を一時的に介護から解放することで、心身のリフレッシュを図ります。

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