後回しにされがちな介護者の健康
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2020.06.19
重くのしかかる介護者への負担
「介護」と聞くとどうしても介護を受ける側への支援を想像しますが、在宅介護においてはそれと同時に介護を提供する側である利用者家族の負担を取り除かなければなりません。実際、多くの介護者が介護に対する悩みや不安を抱えています。働きながら家族の介護をしている人の多くは入浴や食事などの基本的な生活介助もままならないような状況となっています。介護度が高い人の場合、1日のうちほとんどの時間を介護に割いているというケースも少なくありません。
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2020.07.02
今後もニーズが増えるナイトケア
2017年に行われた総務省行政評価局の調査で、在宅介護における一時的な引き受けや夜間対応を可能としている事業所の数が不足していることが判明しました。家族の介護のために離職せざるを得ない状況に陥る、いわゆる「介護離職」が社会問題として取り上げられることも多いですが、こういった問題を解消するためにはナイトケアを始めとした介護者を支援するためのサービスが必要です。特に不足しているのが、「夜間対応型訪問介護」「定期巡回・随時対応型サービス」「ショートステイ」です。
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2020.07.08
介護職がケアするのは利用者だけではない
介護保険制度が開始して以来、多くの民間業者が介護業界に参入してきました。しかし、まだまだ需要に対して供給が追い付いていない状況が続いているため、今後も需要は伸び続けていきます。介護職として求められるのは介護サービス利用者に対して行う介護業務のスキルですが、それだけではなく介護者に対するケアも今後は強く求められるようになるでしょう。地域包括ケアシステムを支えるためには、利用者と介護者双方への支援が必要です。
社会的な課題「介護ストレスの解消」
介護者の休息も不可欠
在宅介護を継続的に行うためには、介護者の休息が必要です。そこで有効となるのが、ナイトケアを含めたレスパイトケアです。介護者を一時的に介護から解放することで、心身のリフレッシュを図ります。
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