在宅介護を助けるナイトケア

ナイトケアを始めとした在宅介護サービスを選ぶのはなぜか

2020.08.03

なぜ在宅介護を選ぶのか

施設ではなく在宅を選ぶ理由

費用面を考えて

多くの人が施設介護ではなく在宅介護を選ぶ理由として挙げられるのが費用面です。施設介護の場合、介護負担1割分の他にも施設の家賃や食費などが必要となります。所得によって必要な金額は異なりますが、7万円~18万円ほどが一般的です。なお、これは特別養護老人ホームの場合の費用であり、有料老人ホームなどを利用する場合はさらに多くの費用がかかります。こういった費用面の負担から、在宅介護を選ぶ人が多くいます。在宅介護は家賃などを必要としないので、施設介護よりも安く済みます。

自宅で過ごしたいから

介護をする家族が最後まで自宅で一緒にいてあげたいと考えて在宅介護を選ぶケースも多いです。住み慣れた環境で過ごすのが本人にとっても望ましく、そのまま自宅で生活を送ってほしいと考えて在宅介護を選択します。あるいは、本人が自宅での生活を望んでいる可能性もあります。ただし、在宅介護においては家族の協力が不可欠です。家族の協力が望めない場合は、いくら本人が在宅介護を望んでいたとしても物理的に不可能なため、仕方なく施設介護を選択するケースもあります。

施設の空きがないから

施設の空きがなく入所ができないために在宅介護を選んでいる場合もあります。近年、施設の入所を希望している高齢者が順番待ちをしているケースが増えてきています。人気の施設だと、入所まで100人待ちということも珍しくありません。本当は施設介護を望んでいるのに、仕方なく在宅介護を選んでいるのです。こういった場合は、申し込む施設を増やしたり、負担が最小限になるような在宅介護サービスを選択する必要があります。施設の入所待ちについては社会問題にもなっているため、国や自治体による支援が求められるところです。

在宅介護を選んだ人に聞いてみた

在宅介護を選んだ人に「なぜ在宅介護を選んだのか?」というアンケートを取ったところ、最も多かった回答は「自宅で生活したいから」という回答でした。次点で、「施設介護は費用の負担が大きいから」です。自分自身が高齢者になって介護が必要になった場合に、どういった判断をするか想像してみると納得のできる結果かもしれません。なお、住んでいる都市の規模が小さくなればなるほど、在宅介護を希望する人が多くなる傾向にあるようです。
ただし、在宅介護には多くの負担があります。最も懸念されるのは、介護をする家族の負担です。家族が介護に時間を多く取られることで、自分の生活とのバランスが保てなくなってしまいます。近年は、家族の介護を理由に退職する「介護離職」も増えており、社会問題へと発展しています。認知症の高齢者介護においては、夜間の徘徊や暴言・暴力に悩まされて介護者がうつ病を発症することもあります。そのため、介護をする家族を長期的に支えていく仕組みが必要です。

社会的な課題「介護ストレスの解消」

介護者の休息も不可欠

在宅介護を継続的に行うためには、介護者の休息が必要です。そこで有効となるのが、ナイトケアを含めたレスパイトケアです。介護者を一時的に介護から解放することで、心身のリフレッシュを図ります。

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